晴天にめぐまれた7月7日、田尻八幡神社にて夏越し祭・虫送り祭が行われました。
午後4時から神事、宮巡り、古式にのっとった「茅の輪くぐり」が行われ、つづいて子ども会による「はねおどり」の奉納。
最後にお旅所にて虫送り祈祷が行われました。
●夏越し祭とは
水無月(みなづき)を迎え、荒廃しがちな心を清める神事。古来より海・川・泉・井戸など水に関係する場所で行われる。「水無月の夏越しの祓いをする人は、千歳の命延ぶるというなり。」近年は夏の無病息災を祈る祭りとして行われる。41代持統天皇(690年)頃に一年を二つにわけるこの6月晦日に暮れの大晦日と同じ大祓いとしてして固定化した。この神事は夕日の降(くだち)と定められ薄暮から始まる。三回茅の輪をくぐれば災厄からまぬがれると言い伝えられ、決してくぐり返ってはならない。民間ではこの日、河童(水神)が山から下る、人・馬の禊ぎが行われた。
●虫送り祭とは
集落に災いをもたらす各種の害虫を送るときに、わら人形などを仕立てて虫の霊を引き寄せ、河や海に流したり焼き捨てたりする地域もある。村人が松明を灯し鐘や太鼓を鳴らして村はずれまで送る行事。簡単な船をつくり遠方へ流すのが本来の姿。昭和30年頃から電灯・農薬などの影響で次第に衰退した。